宇部市制施行100周年記念サイト

市民プロジェクト

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事業概要

宇部市。この街に壊れたグランドピアノが眠っています。ひび割れも多く、傷だらけで、もの悲しげな姿です。
鍵盤の一部が剥がれ、弦は錆び、ペダルも壊れていて、修理をしなければ演奏することができません。
大正12年(1923年)、宇部市誕生の翌年、渡邊翁をはじめ20名により寄贈され、新川小学校の講堂に設置されたものです。世界最高峰のピアノメーカー、スタインウェイ・アンド・サンズ社製で、児童や先生はもちろん、市民の宝物でした。
戦時中、宇部市は大空襲に見舞われ、学校にも容赦なく焼夷弾が降り注ぎました。6人の先生が消火作業を行い、命を懸けて校舎を守り、ピアノは奇跡的に焼失を免れました。終戦後、一流のピアニストたちが度々宇部市を訪れ、このピアノを使って市民に演奏を披露しました。
時がたち、老朽化し、学校でも使われなくなり、そして忘れられてしまいました。ピアノは処分を検討されましたが、かろうじて免れ、現在は渡辺翁記念会館の2階ロビーにひっそりと展示されていますが、楽器としても歴史資料としても非常に価値のあるものです。私たちは歴史や文化、人の交流を大切にし、これらの活動の輪を広げ、 次世代の子どもたちに “良いもの” を残していきたいと考えています。

実施者名

一般社団法人SAKI-DORIプロジェクト

伝説のピアノ復活計画2019「楽器を奏でる 音でつながる」(2019年9月21日)

これまで活動を続けてきた伝説のピアノ復活計画。

2019年9月21日、渡辺翁記念会館において、市制施行100周年に向けた市民プロジェクト企画コンサート「楽器を奏でる 音でつながる」を開催しました。

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パンフレット「楽器を奏でる 音でつながる」

「伝説のピアノ」第一次修復作業が完了(2020年3月6日)

多くの方のご支援を得て、このたびウィーン在住のピアノ技術者 加藤嘉尚さんが宇部市に滞在し、破損したり修繕のために手が加えられていた部分を修復し、約100年前に作られた当時のオリジナルの音がでる状態に戻しました。

「伝説のピアノ復活計画」に支援を頂いているピアニスト 碓井俊樹さん、宇部市在住の音楽家 田中祐樹さんが試し弾きをしました。

2022年「伝説のピアノ」は100歳を迎えます。

2021年、宇部市は市制施行100周年を迎えました。宇部市誕生の翌年に寄贈されたこのピアノは、2022年に100歳を迎えます。

今日まで宇部市の歩みを見守ってきた伝説のピアノ。先人たちが守り続けたこの宝物を、私たちもまた、次の100年へとつなぎ、次世代を担う子供たちへ「良いもの」を残していくため、活動を継続していきます。

市制施行100周年記念動画に「伝説のピアノ」が登場

2021年11月1日に渡辺翁記念会館にて行われた宇部市制施行100周年記念式典で上映された記念動画に、伝説のピアノが登場しました。

連絡先

一般社団法人SAKI-DORIプロジェクト